編集長コラム

【番外編】「心を届ける」「笑顔を運ぶ」「旅するケーキ」

大阪プチバナナ誕生秘話!
~瓢月堂さんのご紹介~

■大阪プチバナナのルーツを探る

大阪のおみやげと言えば、昔は「いわおこし」「塩昆布」でしたが、今はたくさんの種類がありますな。地方へ出張に出かける時、何か大阪らしいみやげがないものか。新大阪の売店で、ついつい時間を忘れて、みやげものウォッチャーになってしまいます。
そんな大阪みやげの中でも、ほとんどの大阪人が知っている超有名なお菓子があります。可愛らしい名前の「大阪プチバナナ」です。これまでから食べているので、美味しさは分かります。
でも、誕生のきっかけ?どんなこだわりがあるのか?まだまだ知らないいこといっぱいあります。そこで、大阪プチバナナのルーツを探ってきました。
生まれたのは八尾市にある瓢月堂。JR八尾駅からタクシーで、運転手さんに「瓢月堂お願いします」と告げると、「パティシエオカダのケーキ屋さんのところですな」と、地元では有名です。
もともとは昭和11年創業、80余年の歴史を誇る和菓子店でした。その後、洋菓子にも進出し、地元は美味しいケーキ屋さんとして知られています。そのケーキ店の近くに本社工場がありました。

◎清潔感ただよう事務所

1年半ほど前に本社事務所をリニューアル、お菓子を扱う会社さんらしい清潔感ただよう事務所でした。社長の岡田セツさんは、日本を美しくする会の鍵山秀三郎さんともお知り合いです。実は岡田社長さんとボクとの出会いも、鍵山秀三郎さんを通じてでした。

そんなこともあり、事務所や工場はいつもキレイに整理整頓されておられます。お菓子の香りもプーンとしてきます。事務所の玄関にはショーケースがあり、こちらでつくっておられるお菓子がたくさん展示されていました。その中で、目についたのが「ディスカ」と呼ばれるお菓子でした。

早速、岡田社長さんにお聞きしました。「このお菓子が当社が和菓子から最初につくった洋菓子です。今も人気でロングセラーです」と。パティシエオカダのケーキショップでも販売されています。このお菓子についてもいろいろ聞きたかったのですが、今回は大阪プチバナナの取材です。

副社長の博美さんにも加わっていただき、大阪プチバナナの誕生秘話を教えてもらいました。「大阪のおみやげであまりエエもんありませんね。京都やったらいくらでもあるのに…。ちょっとなさけないと思って大阪みやげのケーキをつくることにしたんです」と。

それが、「数々めでたいことありますように」と、箸で掴んだ数の子に2-3度頭を下げてから食しておりました。えらい、いろんな話をして来ましたが、今から本番です。要は「お正月に数の子を食べましょう!」と言いたかったのです。

◎本格パティシエによる初の大阪みやげ

そのコンセプトは、「心を届ける」「笑顔を運ぶ」、そして「旅するケーキ」です。

そこで、洋菓子界の重鎮でもあるムッシュマキノこと牧野眞一さんにプロデュースをお願いし、本格的なパティシエによる初の大阪みやげケーキを開発されました。

ふんわり柔らかく焼き上げたスポンジと、バナナの果肉&パッションフルーツソースの入ったカスタードクリームのブリュレです。表面は焦がして芳ばしく中はとろりとまろやか。独特の食感が新鮮です。

発売当初は、新大阪駅で当時は誰もやっていなかったワゴン販売を開始。あのムッシュマキノさんも、ワゴンの前に立たれてアピールされる入れ込みでした。ラジオやテレビでもCMを流され、大阪プチバナナの知名度一気に上がったそうです。

◎ケースもひと工夫

発売して14年。今では大阪みやげの代表格になっています。この大阪プチバナナのシリーズ商品も次々開発されました。とくに、昨年秋からスタートしたのが、季節のプチバナナです。秋の栗から発売、冬のキャラメル、春のいちごに続いて、夏には完熟ももの登場です。

取材の役得で試食させてもらいました。「春いちごみるく」です。口の中に広がる甘酸っぱいいちごの味を濃厚なミルクがさらに引き立て、春を感じるスイーツでした。これからの完熟桃も楽しみです。

◎イチオシのスイーツ「たこパティエ」
もうこれだけでも十分と思っていたところ、「もう一つ食べてみて下さい」と出されたのが「たこパティエ」でした。「プチバナナに並ぶ人気の商品になっています」と、博美副社長イチオシのスイーツです。

大阪らしいたこ焼き風のスイーツです。パイ生地にマヨネーズ、ソース、国産青海苔、鰹節などに加え、くるみ、キャラメリゼと、パティシエならではのこだわりです。

高級感のあるパッケージ、個包装の6個入りを1パックにした斬新なデザイン。庶民派のお好み焼きが、大阪を代表する高級スイーツに変身です。

こちらもいただきました。「お好み焼きの香り。でもスイーツ。お世辞抜きにホンマに美味しい!」。大阪プチバナナに追随する売れ行きを実現しているワケが良くわかりました。

大阪からおみやげに持って行かれるのも良いですが、一度自宅でも食べてみて下さい。大阪プチバナナ、たこパティエどちらもクセになる味。食にうるさい大阪らしいおみやげです。もらった人は、絶対喜ばれます。

(竹原 信夫)

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