編集長コラム

Vol.18 愛情と感謝を込めて ひとつき、ひとつき 風味豊かな味わいの“つき”ゴマ

エール会社紹介

近江杵つき処
~エールさんのご紹介~

■琵琶湖が一望できる最高のロケーション

滋賀県と言えば、やっぱり琵琶湖。今回、「関西え~もん!」では、初めて滋賀県大津市へ取材に行って来ました。琵琶湖の魚を素材にした佃煮。鮒鮨も全国的に知られています。滋賀県には美味しいものたくさんありますが、おじゃましたのはエールさんが展開する「近江杵つき処」の杵つきゴマでした。
場所は、大津市湖域が丘の住宅地が並ぶ高台にありました。琵琶湖が一望できる最高のロケーションです。出迎えていただいたのが、社長の小原隆史さん。
「折角ですから、琵琶湖を眺めながら屋上で話をしましょうか」と、粋な計らいで屋上のデッキで取材を始めました。薄曇りの天気だったので、気持ち良く取材を始めましたが、運悪く途中から陽が射して、気持ち良いから気持ち暑いに変化。ちょっとクラクラ、熱中症も気になります。
「すみません。部屋の中で取材しませんか」と、勇気を出して屋上デッキから部屋での取材を提案。倒れる寸前に、クーラーの効いた部屋で落ち着いて取材させてもらいました。

◎ゴマの良い香り、風味が一気に広がる

まずは、事業スタートのきっかけです。「以前は大手百貨店に勤めていましたが、娘が障がい者でして、将来のことを考えるとサラリーマンではなく何か自分でしないといけないと思いました」と。百貨店勤務時代に臼と杵でついた美味しいゴマを扱っておられ、気に入っておられたそうです。
そこで、その師匠に教えてもらい、自ら杵でついたゴマの販売を始められたのです。 昔から“ゴマすり”という言葉があるように、ゴマは“スル”ものと思っていたので、“ツク”と言われてもなかなかピンと来ません。
「まあまあ、とりあえずついたゴマを食べて見てください」と、パックに入ったゴマを開封。まずは香りをかがせてもらいました。良い香りがします。うーんこれはいけそう。期待が高まります。
そして、いよいよ試食です。ひと口に入れると、ゴマの良い香り、風味が一気に広がりました。今まで食べていたすりごまは全く違います。「え!これむちゃくちゃ美味しいですやん」と思わず叫んでしまいました。

◎“する”と“つく”では大違い

小原社長さんに解説していただきました。「つく振動でゴマを粉砕すると、油があまりにじみ出ません。すりゴマは1-2週間もするとエグミが出ますが、ついたゴマは香りや風味が長く続きます」と。なるほど、“する”と“つく”では大違いなのです。
写真撮影もしたので、屋上デッキに再び出て、ついていただきました。感謝と書かれた臼と1・8メートルの長い杵。長身の小原さんが、2kgの炒ったゴマをリズミカルにつかれます。すると、ゴマの香りが周囲に広がります。ボクもちょっと、やらせてもらいました。が、なかなかうまくリズミカルにはつけませんでした。
栄養豊富な食材として知られるゴマ。鉄分、カルシウム、食物繊維、ビタミン、セサミンがたっぷり含まれています。でも、ゴマは硬い殻に覆われているため、そのままでは大切な栄養成分を体内に取り入れるのは難しいのです。
ですから、ゴマをすって殻を破っているのです。でも、どうしても油が出てしまい、本当の美味しい香りが持続しないのです。「栄養成分を逃さずに最高の荒ずりゴマに仕上げるには、専用の杵と臼つくのが一番です」と、つきゴマの特色を分かりやすく説明していただきました。

◎杵つきならではの風味豊かな味わい

さらに、ひとつひとつ手づくりで愛情を込めて丁寧につくことで、栄養成分を逃さずにふっくらさらさらとした香り高いゴマに仕上がるとおっしゃいます。そう、気持ちを込めてつくことがなにより大切なのです。
そうすると、すり鉢ですったゴマには出せない、杵つきゴマの風味豊かな味わいが出るのだそうです。近江杵つき処では、ついたゴマを「GOMADUKI」ブランドで展開されています。

◎ご飯、お味噌汁なんでも合います
素材のゴマは、少量ずつでゆっくりじっくり丁寧に遠赤外線焙煎法で2度焙煎したものです。商品には、金ゴマと黒ゴマの2種類あり、金ゴマは通常の白ゴマや黒ゴマに比べて油分が多く、香り高いコクと旨味が最高。黒ゴマは、香りが高く独特の風味(渋み)があり、とくに乳製品との相性はバツグンだそう。70g入りで518円。1日10gのゴマを摂取するのが良いそうで、1週間分です。
ご飯、お味噌汁、おにぎり、サラダ、パン、デザートとどんな料理にも合うそうです。「味噌汁に入れると一気に深い味になりますな。パンにもふりかけ、はちみつをたらすとむちゃくちゃ美味しいトーストになりますよ」と、教えてもらいました。

◎障がい者作業所でゴマボールクッキーも

さらに、このゴマを活用してクッキー菓子も販売されていました。こちらは滋賀県の社会福祉法人・共生シンフォニーさんとタイアップし、知的、身体障がい者さんの協力を得て商品化されています。ゴマボールクッキー金ゴマ、黒ゴマの2種類あり、各4粒計8粒入りで540円です。ギフトセットもあります。

◎ゴマを通じて障がい者の経済的、社会的な支援

「ゴマを通じて障がい者の経済的、社会的な支援をしたいですね」と、おっしゃいます。社名のエールは、人に、地域にエールを贈る会社ということだそうです。そして、「障がいがあっても真ん中で活躍できる場をつくっていきます」と熱く訴えられます。作業所でのクッキーづくりによる経済的な支援、さらに障がい者ボート競技も応援されていました。
近江杵つき処では、心あたたまる取材をさせてもらいました。近江杵つき処さんにもエールを贈りたいと思いました。

(竹原 信夫)

※『杵つき金ごま 500g(お徳用)』はFAXでのみご注文を受け付けております。
詳細は『読売ファミリー』6月7日号の紙面をご確認ください。

【番外編】「心を届ける」「笑顔を運ぶ」「旅するケーキ」

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