体温を1℃上げ 免疫力アップ
重炭酸温浴法のススメ〈その3=最終回〉

免疫力が高まると病気にかかるリスクが減り、健康的に過ごせます。「体温を1℃!上げなさい」の著者の小星重治さん(76)に体温と血流をアップさせる重炭酸温浴法との出会い、病気になりにくい体づくりについて語ってもらいました。(聞き手/柳川 慎一)

体温と血流を高め健康増進!!

ドイツの温泉地には医師が常駐しています。健康保険で4週間も長期療養ができ、がんや心臓病の治療も行われます。私は短期滞在でしたが、午前中は自然炭酸泉のプールで過ごし、昼食後は散歩や日光浴を楽しむ。それだけで時差ボケも疲れも吹っ飛ぶのです。

お湯の温度は36~38度と低いのに、体が芯から温まります。驚いて「いつか自然炭酸泉の効果を再現できる入浴剤を開発したい」と思うようになりました。お湯のpHは6.6~6.8の中性で、重炭酸イオンが多く溶け込んでいることに気付きました。中性だからこそ皮脂腺から毛細血管に吸収されるのです。血管内皮には血管拡張ホルモン・NO(一酸化窒素)が分泌され、血流と体温が上がって睡眠の質が向上。酵素の働きで臓器が修復され、免疫力が改善されます。

理論は分かったのですが、どうすれば同じような効果の入浴剤を作れるのか。試行錯誤の連続でした。副交感神経を優位にする疲労回復物質のクエン酸と重曹を組み合わせることを思いつきました。しかし、ただ固めただけでは炭酸ガスはあまり発生しないし、水分がなくても自然発泡してしまうなど、何度も挫折を味わいました。写真用錠剤造粒技術を応用して完成させたのは66歳の時です。

心から願うのは、病気になりにくい体づくりです。重炭酸温浴法は健康増進の一助になると確信しています。医療機関や薬に頼るのではなく、免疫力を高めて、自分の健康は自分で守る。要となるのは体温と血流なのです。

問い合わせは、一般社団法人重炭酸温浴健康療法普及促進協会(0974・75・2000)

(記事内容は、読売ファミリー発行日、2021年1月6日現在のものです)

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著者:小星重治・ホットアルバム炭酸泉タブレット代表取締役。1963年、小西六写真工業(現・コニカミノルタ)入社。写真現像に使う薬剤の錠剤化など写真技術を次々開発。99年、紫綬褒章を受章。